2024/03/08 11:46


不適切にも程がある

最近話題のテレビドラマの題名である。

昭和時代の主人公が、現在の令和にタイムスリップし、自分の価値観が現在(令和)の多様化する物の考え方やコンプライアンスのギャッ

プに戸惑い困惑するドタバタ喜劇である。

こんにちは!大阪の鯨屋、奥野水産4代目奥野良二です。

かく言う私自身、昭和生まれ昭和育ちドラマを見ながら、コンプライアンス無視の主人公の言動や行動を見て、自分も気を付けなければと

反省点が多いです。

 

不適切にも程があるの見逃し再放送をみて思ったこと

 

観ている方の中には、主人公に納得や共感できる部分が多く、本当に不便な世の中になったもんだなと嘆く、見解をお持ちの方もいるはず

です。

何を隠そう、私もその一人だったのです。

そんな私を、うちの子供たちがこれからはもっと自分自身を、アップデートしなくちゃ駄目だよと私を叱ってくれました。

 

そうかもしれない。。。

 

それならばもっと深く反省し、そして、自分なりに考えなくてはならない。

 

昭和にせよ令和にせよ超えてはいけない線が世の中にはあるような気がします。

今も昔も関係なくそれはあり、相手に対し配慮すべきことだと思います。

 このドラマの大きな肝として、本編の主人公は中学校の先生と言う設定であり、昭和の明け透けなデリカシーの欠片の無い発言はするもの

の、毎回ドラマの最後には反省と改善などが見られる。

奥さんを早くに亡くし、男手一つで娘を育て「家族が一番大事」である事に対しては、ブレていないのでドラマを見ていて一つの救いにな

る。

しかし、昭和生まれの私でも心を痛め、悲しくそして残念でならない様な言葉が、ごく最近私の回りでありました。

 

え?それって?どんなこと?

 

先日、お話しした「大阪湾のまよいクジラ」や「鯨の食文化」そして「商業捕鯨」に対して、私の耳に入ってきて悲しかった言葉たち。

 「奥野!(鯨を)獲りに行け!」

「奥野!(鯨を)売れ!」

「あんなん(弱っていく様子)とか、こんなん(埋められる様子)見たら、食べる気なくす」

「腐敗して、爆発するって?なんやねん」

「この間、鯨もらって食べたけど案外いけたわ」

「でも(鯨と)知ってたら、(鯨は)食べへんかったけど」

 

大分、かなしい。。。

 

でも、頑張らないと!(これがアップデート)

 

私は現在54歳です、今これからも多様化する価値観の中で、令和を生きる子供達に向き合い、鯨肉の食文化を継承していくために、日々頑

張っていきます。

これからも、ノンストップで学校給食に鯨肉を提供し続けます。

私が学校給食に鯨肉の献立を復活させようと、今から23年前(平成13年当時)教育委員会を1か所づつ訪ね、当時深刻な鯨(の食文化)離

れを目の当たりにしながら、説明させて頂き乗り越えて頑張ってくることが出来ました。

それはそれで、懐かしく思い出すことが出来ます。

でも、それはまた別のお話で。